日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

薔薇


 このところ、ずいぶん寒くなって、出かけるのも少し億劫になってきているが、それでも、足腰の弱りつつある母に歩く練習だよと言って、土曜日も日曜日もいっしょに散歩に出かけた。
 日曜日は、春と秋に見事な薔薇を咲かせている公園へ行ってきた。秋の薔薇はもうとっくに散っているだろうと期待していなかったのだが、赤と白の薔薇が数輪咲いていた。
 赤い色をした小高い丘の上に広がる空は薄曇り、昇ってきた白い月と奇妙な横雲も見られた。少し前まで、真っ赤な色をしていたモミジはもう枯れてすでに色褪せていた。
 コロナはいよいよ第二段階に突入した様子で、変異種に対する水際対策などで、世界はますます分断が進んでいる。現実に人と会ったり、物を現物で見て買ったりすることが、だんだん遠ざかり、人はますます、本来の姿を失って言っているように思う。
 早く、2019年までの日常を取り戻したいものの、2021年も相変わらず、似たような生活が続きそうで、少し気分が暗くなりそうだ。だけど、やはり、希望を失わず、祈り続ける子とだけはしていたいと思う。


白い月


 週末は土曜日も日曜日も母と散歩に出た。

 土曜日はホットプレートが使えなくなったので、ホームセンターへ見に行ったが、値段が高いのを見て、これからはフライパンで鉄板焼をすればいいんだと自分を納得させた。

 それから、近くの公園を散策して、池に映る風景や枯れた蓮を眺めたり、テニスコートでダブルスに興じる人たちを見て、なかなかうまいものだなと感心したり、花屋の花を見ては花の名前を確認したりした。

 青い空には、冬の寒々強しい十二日あたりの白い月が昇っていた。


夕陽!


 相変わらず、電車に乗るのは、週に一度の仕事の時とたまに予定されている通院の時だけだ。その他の日は、近所をできるだけ歩くようにしている。
 散歩に出かけた時は、小さな花や木の実を啄む小鳥を見つけたり、川辺を歩いては、川と川面に映る空や木々、川に浮かぶ鴨たちを飽きることなく眺めている。
 どこへも出かけない日は窓から見える、朝晩の山、雲や太陽や月、それに山々を眺めて、日々、それなりに楽しんでいる。中でも、燃えるようなオレンジ色の夕陽や沈んだ後の夕焼け空が好きだ。
 新型コロナウィルスの感染者数が毎日のように、過去最多を記録している。東京都は千人に迫る勢いだ。その上、感染力が高い変異種が発見されたそうで、年末年始は布団の中に幸せを感じるほかなさそうだ。
 毎日、昼過ぎまで布団から出ないで、午後から近所を散歩して、夕方には夕陽と夕焼け空を眺めて暮らす、そんな生活もささやかな幸せだと感じられたら、それもいいことだ。


25日の渋谷駅前!


 東京で仕事をした帰りに、山手線渋谷駅の構内を少し歩いてみた。一年前とずいぶん変わっていて、少し迷ってしまった。また、渋谷駅前は、以前は昼も夜も賑わっていたが、この日はクリスマスにもかかわらず、人出が少なかった。

 山手線各駅は2020年夏の東京オリンピックを目処に、至るところで改装され、ずいぶんきれいになった。駅がきれいになるのはいいことなのだが、さて、来年のオリンピックは大丈夫だろうか、少し気になった。

 ニュースによれば、最近は毎日のように感染者数の過去最高を記録し続けている。死者数も昨日は過去最高だったそうだ。それに、コロナウィルスの変異種がイギリスで発見され、東京でも空港で見つかったという。

 ウィルスはこれからも変異を続ける可能性がある。ワクチンが完成しても、変異種には効かないかもしれない。また、仮に、コロナが日本で収束しても、世界で収束していなければ、来年のオリンピック開催は難しいだろう。


二子玉川夕景!


多摩川河川敷から眺めた田園都市線二子玉川駅の夕景、そろそろ日が暮れるころ、4時から4時半頃の間、青空に、少しずつ夕焼けの色が交じり、青と赤のグラデーションが始める頃の景色は魔物でも出て来そうな雰囲気がする。