日暮れ時の空は、
空や山や森をキャンパスにして、
太陽と大気が共同で描く芸術だ。
多くの言葉は要らないだろう。

　昨日、２２日のことだ。ニュースによると、新型コロナウィルスのさらに変異した強力なウィルスがイギリスで流行しているという。世界はまた大変な状況になっているようだ。

　そんなニュースを聞いた母は、「怖いからどこも出かけたくない」と言う。だが、この一週間、彼女はすぐ近くのスーパーへ買い物に出ただけで、ほとんど歩いていない。それで、どこでもいい、とにかく、人の少ない所を歩こうと提案し、昼頃、外へ連れ出した。

　外は少し寒いが、２１日に続いて、冬晴れのいい天気だ。見上げれば、木の実を啄む小鳥たちが鳴き騒いでいる。雲一つない青空には上弦の白い月が青空に昇っている。

　あれこれ言いながら、バスを利用して、「二ヶ領用水」という江戸時代に作られた用水路まで行った。そして、用水路沿いの道を歩きながら、道ばたに咲いている花や川面を泳ぐ鴨たちを眺めながら歩いた。

　二ヶ領用水を北に向かう途中、国道246号を跨ぐ歩道橋を渡る。この太い246号線は東京千代田区と静岡県沼津を結ぶ重要な道路らしく、車の行き来が激しい。午後も遅いせいか、交通量は下りの方が多いようだ。

　国道を跨いだら、さらに北へ向かい、久地円筒分水まで行った。ここは多摩川から引き込んだ水をいくつかの堀に分けるところ、ゴーゴーという水音がして、会話が聞き取りにくい。

　それから、水を引いている多摩川まで歩いた。さらに、多摩川に沿った道を二子新地駅まで歩いた。母は疲れたと言いながら、広々とした眺めには喜んでいた。それから、まだ混み始める前の電車で帰ってきた。合計一万歩足らず、約７㎞ほどの、気持ちのいい散歩になった。

　冬至の２０日は、朝の気温がマイナス３度、布団から出るのが辛かった。

　起きてから、窓の外を見ると、富士山がくっきりと見えた。一日中、雲一つない青空が見られたが、気温は最高でも１０度ぐらいしかなく、寒い一日だった。

　今日は外出しないつもりでいたが、４時近くなって、母がどうしても歩きたい、ついでに、パンやジュースを買いたいと言うので、近くのドラッグストアまで、買い物に出かけた。

　４時半過ぎて、帰るころ、日が落ちて、すっと暗くなった。２１日は日の出が６時４７分、日の入りが１６時３２分、昼は約９時間４５分しかない。昼が１０時間以上になるのは１月中旬。２０日間で昼は１５分長くなる。

　ところで、ほぼ毎年のことだが、元旦は５時前に家を出て、６時５０分頃には、どこかで、海から昇る初日の出を眺めているのだが、来年は無理そうだ。我が家から、山の向こうに出てくる初日の出を拝もうかと考えている。

　忘れるところだったが、今月３０日は今年最後の満月だ。初日の出も楽しみだが、満月も見たい。３０日の満月と元旦の初日の出とどちらも拝んで、ぜひとも、来年の一陽来復を願いたいものだ。

　21日はいよいよ冬至だ。寒さも本格的になってきている。といっても、20日の日曜日は日が射して、少しほっとするような温度だった。室外は最高13度、最低4度ぐらいだったろうか。ただ、室内はストーブをつけなくても、15度ぐらいはあったと思う。

　一日中、どこにも出かけないで、家でじっとしていたので、外がどれほど寒いのかわからなかったが、取りあえず、昼の寒くないうちに出かけたらどうかと思って、母に散歩に行こうかと提案すると、惚けた返事が返ってきた。

　「暑いから、少し涼しくなってから出かけたほうがいいんじゃない？」と。今をいつだと思っているのだろうか。そういえば、晩夏の少し涼しくなった頃、出かけようというと、「寒いから出かけたくない」という返事が返ってきたことがある。

　さて、最近の料理だが、寒さとともに、ますます、鍋や鉄板やおでんが増え続けている。それ以外では、チャーハン、焼きそば、焼きうどんなどだが、少し工夫したものでは、上の写真の「野菜チヂミ風」だ。

　はじめはニンジン一本を薄く削いで、それに卵一個、片栗粉と小麦粉をそれぞれ大さじ２杯ずつ加えて、かき混ぜ、フライパンで焼いていたのだが、母の評価が高いので、次第にいろいろ変化を加えて、タマネギを加えたり、葱を加えたりし始めた。

ニンジンだけの「チジミ風」

鉄板、何でもOKということで、カボチャ、ニンジン、うどんなど。

ニラ玉

麻婆茄子ライス

ベーコン、タマネギ、ブロッコリガーリック炒め

納豆オムレツ

大根（薄切り）、長ネギ、挽き肉の塩炒め！

キャベツの塩昆布炒め

新宿御苑の池で戯れている水鳥たち、

水面を右へ左へと動き回る水鳥たち、

時にシンクロして移動する水鳥たち、

その動きに合わせて水面に波が立ち、

色々の木々を映したカラフルな水面、

池から池へと渡り着水する水鳥たち、

水面と水鳥、飽きることなく眺めて、

本当に時間の過ぎるのも忘れていて、

気がつけば、少し薄暗くなってきた。