日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

芙蓉


 散歩の時、いつも、何かの花を探しながら、歩いている。芙蓉の花も探したい花の一つだ。どこに咲いているかは、ある程度、知っているが、意外なところに咲いていることもある。ここにも咲いている!という驚きは散歩の楽しみだ。赤や白の花もある。


 この芙蓉の花、威張っているようにも感じられるが、それでも美しい。そう思ったとき、世界で覇権を争っている独裁者、威張っている大泥棒の大統領を思い出す。こちらは美しそうに見えるが、実は醜い。


 世界はおかしな方向に向かっている。今は何をすればいいのかよくわからない。ただ、認知症の母を補助しながら、散歩して、自然を写し、正しいと思うことをここで語るしかない。


 世界は本当にどうなるのだろうか。物価がひどく高くなっている。収入は多くない。いっそう節約するほかない。明るい希望もない。ただ生きること、それだけだ。

 

キンモクセイ


昨日は金木犀を探して、

近所を散策した。
至るところで咲いていた。
マスクを外して、

匂いも嗅いでみた。

強烈な匂いだった。
オレンジ色に輝く

その姿と匂いに、

豊かな秋を感じた。


緋鯉


 一昨日、母と二人で散歩していた時、あるお寺に立ち寄った。参拝しようとして、賽銭箱を探したのだが、どこにもなかった。


 それで、ただ、本殿に向かって、「南無阿弥陀仏」と唱え、母の健康と世界の平和を祈った。


 お祈りして、さて、帰ろうとした時、本殿脇に、大きな瓶があって、中を覗くと、美しくて、真っ赤な鯉が何匹も泳いでいた。


 美しかった。記憶に残る美しさだった。辺りはとても静かで車の音も聞こえない。ひっそりとした静けさの中、穏やかな平和を感じた。


彼岸花


 三ヶ月に一回、電車に乗って、少し離れたところにある病院に通っている。久しぶりに乗る電車、車内を見ると、何だか、別世界に来たような気がした。サラリーマンや若い女性、久しぶりに見る大勢の人々は何とも新鮮な感じがした。


 診察、支払い、薬の受け取りなどを終えて、街中を歩いていると、いつも歩く近所とは違う世界だ。珍しい建物、何か違う世界を歩いている。これだけで楽しい気分になる。


 最も目を引いたのは彼岸花だ。今年初めて見る彼岸花、こんなにいっぱい咲いているのは壮観だ。何はともあれ、目を喜ばせながら、あちこち歩いて来た。



夕陽


 しばらく、曇か雨の日が続いた。
 昨日、ようやく、太陽を拝むことができた。
 夕暮れ時、雲間に沈んでいく夕陽を撮影した。
 オレンジ色の西空、黒い雲、何もかもが美しい。