日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

新宿御苑(1)紅葉


 新宿御苑に行って来た。
 紅葉、黄葉いずれもきれいだった。
 撮った写真の枚数があまりに多く、
 整理し切れていないので、取りあえず、
 紅葉したモミジの写真を3枚発表する。


夕暮れ時の新宿駅南口付近(1)


 夕方4時半頃、みるみると暗闇が下りてきて、街灯、車のライト、イルミネーションが輝きだす。
 おしゃれなコートを着て、香水の匂い漂わせる女性たちとすれ違う。
 まだ5時前だというのに、圧倒的な人の波に飲み込まれ、ゆっくりゆっくり、下を見ながら歩いている母が突き倒されそうになる。
 英語、ドイツ語、フランス語、韓国人、中国人、ベトナム語などが聞こえてくる。これが新宿だ。


夜の渋谷駅前!


 仕事帰りに、渋谷駅前に出てみたら、イルミネーションが美しく輝いていた。

 だが、相変わらず、昼夜に関係なく、人が多い。雑然とした音と空気。吐き気がするほどの賑やかさ。

 美しさはすぐに色褪せてしまった。堪えきれず、駅に入った。ここも人だらけ。人を避けながら歩く。

 地下鉄に乗るために、地下3階に潜った。地下も人で溢れていた。逃れようのない不快を感じた。


漱石忌-行雲流水

 今日は漱石忌だったんだということを留学生から言われてはじめて気づいた。亡くなって103年になる。

 「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「こゝろ」「三四郎」「それから」「門」などもう一度読み返したくなった。

 「吾輩は猫である」の中にこんな一節がある。

「この間ある文学雑誌を見たら苦沙弥君の評が出ていましたよ」「ほんとに?」と細君は向き直る。主人の評判が気にかかるのは、やはり夫婦と見える。「何とかいてあったんです」「なあに二三行ばかりですがね。苦沙弥君の文は行雲流水のごとしとありましたよ」細君は少しにこにこして「それぎりですか」「その次にね――出ずるかと思えば忽ち消え、逝いては長えに帰るを忘るとありましたよ」細君は妙な顔をして「賞めたんでしょうか」と心元ない調子である。 


 「行雲流水(こううんりゅうすい)」、辞書には「空を行く雲と流れる水。物事に執着せず、淡々として自然の成り行きに任せて行動することのたとえ」とある。そんなふうに生きていけたらいいのにと思う。


夕焼け空と連なる山々!


何がいいとか、どこがいいとかいうようなことはないけど、赤い夕焼け空の中で、折り重なっている山々を見るのは、いつ見てもいい。何とも表現し難い気分になる。