皇居に入って直ぐの所にある楠木正成(1294-1336)の銅像がある。南北朝時代の武将で、足利尊氏と摂津湊川で戦い、廃止した。
この日、観光客で賑わっていた。ただ、ここにいるのは大勢の中国人と少しの西洋人たち。日本語は聞こえてこない。中国語があちこちで聞こえてくる。
お堀は相変わらず美しい。だが、世の中は変わってしまったようだ。
かつて日本軍が侵略した中国の人たちが大勢、この皇居に押し寄せ、この名ぼく町の武将の前で写真を撮っている。
何か不思議な感慨を覚えた。
日比谷公園へ初めて行ってみた。
名前は聞いているのに、しかも何度も近くまで行っているのに、入ったことのない公園だ。外国人たちもベンチで休憩している。けっこうグローバルな公園だ。
初めて行ってみて思った。
ここは日本人だけのものではないのだと。
そういう所って、日本中にいっぱいあるのではないだろうか。
蓮の間に動くものがあった。よくよく見ると、鴨の一種のようだったが、カルガモではない。色が鮮やかな鴨だ。
この鴨だとは 別に、カルガモの大家族がみんないっしょに泳いでいた。蓮の間にいたのは仲間はずれにされて隠れていたのだろうか。
ともあれ、仲のよい家族を見ると、心が和む。ただそれだけで慰められる。理由ははっきりとわからない。ただ、それが自然だからだろうか。
7月14日の夕方、買い物に出て、歩道を歩いていたら、
突然、ジージーという蝉の声が聞こえてきた。
最初は耳鳴りかと思ったが、間違いなく蝉の声だ。
梅雨が明ける前にいよいよ蝉の季節になった。
そう思って木々を注意深く観察しながら歩いていると、
一本の桜の木の下のほうに蝉の抜け殻が見えた。
梅雨明けも真夏の到来を実感させられる
蝉の鳴き声が頭上に響いて、真夏を予感させる夕暮れだ。
7月14日、散歩中に見たいろいろな花、色とりどりで面白い。