「人生山あり谷あり！」自分自身が失敗したり、絶望的な状況に陥ったりした時、また、そういうふうになった他の人を見た時、いつもそう思う。ぼくはスポーツが好きだが、スポーツ選手が不調な時もそうだ。波のない人生なんてない。

　ゲームもそうだ。ゲームの中でいい波が来るときと悪い波が来るときがある。その波をよく知り、いい波を掴んだ人あるいはチームが勝つのだ。あらゆるゲームについて言えることだと思う。人生も一つのゲーム。流れを掴むことが大事だ。だが、それだけでは大成功するとは言えない。再び悪い波が来るのだから。その時どうするかがまた大事だ。

　安倍首相は波を掴んだ。巧みに波乗りをして、長期政権を狙っている。その野望は野党が束になってかかっても、打ち崩せそうにない。首相は頭がいい。トランプ大統領も同じく波を掴んだ。たいしたものだ。だが、反発が大きすぎて、その波はあまり長く続きそうにない。反発をどう抑えるかが重要だ。

　中国の習近平も波を掴んだ。しかも、長期政権を狙っている。この場合、一党独裁という体制を考えたら、世論はあまり関係がない。反対する世論があれば、断罪すればいいのだから。ただ、今のまま続けばかなり不安な材料がある。国民の不満をどこまで無視し続けられるか、あるいはどこまで抑えられるかだ。

　何事も波をよく理解して、いい波を掴むべきだ。人生の山と谷をちゃんと理解して、巧みなサーフィンのように、世の中を上手に生きるべきだ。ぼくは何度も失敗をしてきたが、今思えば、本当に山あり谷ありだった。山と谷の人生の様子が思い出される。今、ぼくはちょっとした谷にいる。何とか山に登りたいと考えている。ただ、そんなに大きな山は要らない。小さな幸せがほしいだけなのだから。