きらいなもの(3)自民党
時間講師をしているぼくにとって、十二月と一月の給料はぐっと少なくなる。一方、十二月と一月の支出は増える。その上、野菜も高騰している。生活は切り詰めるほかない。
ところが、政府は依然として、物価を上げることを目標にしている。そして、大企業の社員の給料を上げようとしている。公務員の給料も高いままだ。特に国会議員となると、ケタ違いだ。議員数の削減などやろうともしていない。
そんな中、ぼくの母の年金は下がる一方だ。今の政府がやることと言えば、大企業を優遇して、弱い者をいじめ、自分たちの利権を守る、ただそれだけだ。
ぼくは20代のころから、自民党は右翼で、利権に絡んで儲けてきた党だと思ってきた。リクルート事件、ロッキード事件は記憶に新しいところだ。それだけではない。公共事業を推し進める際、ゼネコン大手と癒着しているのではないかと疑わしい気持ちになる。
ぼくに言わせれば、国民は二の次、自民党及び利権ファーストの人たちだと思っている。そんな政権の完成形が安倍政権だ。だからここまで支持されているのだろう。だがそんな政権をいつまでも見逃していいのだろうか。
そう思っていたところへ今日のニュースだ。20代の人たちは総選挙の時、比例で自民党に投票した人は50%だという。若い人たちが自民党を支えているというのだ。
森加計問題も残っているが、こんなごまかし政権をだれが支持するのかと思っていたら、それが若者だったとは驚きだ。
かつて、若者は革新系を支持し、年寄が保守を選ぶというのが当たり前だったのだが、時代は変わった。
原因はあの民主党だ。原発事故の時にうろたえた菅直人政権、分裂したり、新機軸を打ち出しながら、分裂を繰り返す安定しない野党。信頼を失ったのだ。若者にしても自民党を真に支持しているわけではない。どこを支持すればいいかというと、自民党しかないというのが現実だろう。
願わくは、真に信頼できる野党の出現だ。自民党ほど大嫌いな党はないが、それに対抗する党のないことが今の日本の弱点だ。