日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

方言(発音)!

 ぼくは小さい時から、「いち、に、さん、し、ご、ろく、ひち」と数えてきた。その「ひち」という発音が方言だと知ったのは、大人になってからだ。「じゃあ、直せばいい」と言われても、「しち」は今でも発音しにくい音だ。日本語教師をしていて、今もこの「しち」に苦労している。外国人が日本語の発音が難しいというのが理解できる気がする。

 そう言えば、江戸っ子と言われる人は、逆らしい。「百円(ひゃくえん)」が「しゃくえん」になったり、「酷い人(ひどいひと)」が「しどいしと」になったりするということを聞いたことがある。以前、千葉で高校生に作文を教えていた時、ひらがなで、「しゃくえんをひろった」と書いてあるのを実際に見たことがある。書いた高校生の両親が江戸っ子だったのだろう。

 宮沢賢治の詩「永訣の朝」に「あめゆじゅとてちてけんじゃ」ということばがあるが、一度、東北弁で読んだこの詩を聞いたことがある。すごく嬉しかったのを覚えている。方言は暖かいし、方言には土地の歴史がある。沖縄語やアイヌ語は方言とは言えないだろうが、ぜひ残してほしい言葉だ。

 最近はテレビの影響で、方言は消えていく傾向にあると聞いたことがある。例えば、東北人に東北弁を話すかと聞けば、話しませんという。土地のことばも光景も全国的に画一化されていく傾向がある。方言を話すのはお年寄りだけという地方も多い。地方の特色を残すことこそ大事なことだ。違うからこそいいのだと思う。

×

非ログインユーザーとして返信する