反日?
30年前の今日、1987年5月3日、朝日新聞、阪神支局に「赤報隊」を名乗る犯人が散弾銃で朝日新聞社社員を銃撃し、射殺した事件、言論の自由を圧殺する事件、今も記憶にある。
朝日新聞社が「反日」であるとして、銃撃したということだが、この事件、未解決だそうだ。そして、今日、ニュースを見ていると、マイクを持って、この事件を「義挙」であるとたたえる人がいた。恐ろしいことだ。殺人を「義挙」だと言う人が公然と人々に語り掛ける。
また憲法改正について、インタビューを受けた一般市民が、「皇紀2700年に向けて、ぜひ憲法9条を改正すべきだ」という。天皇の歴史が2700年というのは真っ赤なウソだ。
戦時中、憲兵であった、今は亡き義父が生前、ぼそりと言ったことがある。戦争中、天皇の名前をすべて覚えさせられたが、戦争が終わってみれば、覚えさせられたのが嘘だったと知って、人生ひっくり返されたような気分で腹が立つと。
「反日」ということばは中国や韓国で言われる言葉だと思っていたが、国内で日本国民に対して言われるとは驚いた。言論の自由を奪う発言、戦中の「非国民」と似ている。日本がおかしくなっている。