日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

任運無作!

 今、仕事の上で、思惑通りに行かないことがあり、いらいらすることが時々ある。もちろん、そう言う姿を見せるのではなく、笑いながら、「何とかなるでしょう!」とか「どうせそんなものでしょう!」とか言って、軽く流しているが、心の中では、「どうして、こうなるんだろう?」と思って少しイラついている。

 タイトルの言葉は、禅語で、「にんぬんむさ」と読む。「運に任せて何もしない」ということだ。「無作(むさ)」には、仏教語で、人為的な働きのないこと、自然のままのこと、作為のないことという意味もある。あれこれ作為をもってしても、どうにもならぬことがある。あれこれ心配しても仕方ない。流れに任せるというところか。

 仕事のために十分な準備をした後、強い思惑を持たず、「こうなればいいな」という程度の気持ちで臨めばいい。けっして準備を怠ったり、いい加減にやるのは問題外、きちんと準備し、やるべきことをきちんとやる。その上で、力を入れ過ぎることなく、流れに身を任せるということが重要なのだろう。

 さて、世の中には思惑通りにならぬことばかりだが、一人が持つ思惑なんて、丸くて小さな地球上に住む数十億人の中の魂の一つが思うこと。ごく微小な思惑にすぎない。おそらく、地球なんて小さなものを超越した無限の宇宙にある魂の思惑があるにちがいない。それに任せよう。

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