日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

迷う!

 最寄り駅から、バスに乗って家へ帰るのに、二つの路線がある。1番乗り場のバスに乗ると、自宅から数十メートルの所にあるバス停で降りられる。ただし、日曜日となると15分に一本だ。ちょっと間隔がある。もう一つの3番乗り場のバスに乗ると、自宅から500メートルほど離れた所にあるバス停で降りることになる。日曜日でも5分に一本はある。一つ乗り損ねてもすぐに次のバスが来る。
 日曜日の午後、母といっしょに横浜へ散歩に出かけた。いっぱい歩いて疲れて帰った。夕方、最寄り駅で電車を降りて、バスの時刻表を調べたら、1番乗り場のバスは今出たばかりで、次は15分後だ。3番乗り場のバスは、後1分で出る。こっちに乗るなら急がなければならない。
 どっちにすると母に聞いたら、近い方がいいという。つまり1番のほうだ。「じゃあ」と言って、1番のバス乗り場のほうへ向かう。乗り場の前の椅子はまだ空いていて、座って待つことができる。ただし、14,5分待たなければならない。
 歩いて乗り場に向かっていると、母が3番のバスを見て、「やっぱりあっちがいい」という。出るまで数秒しかない。「じゃ、早く行こう」といってB路線の乗り場へ急いで行き、さあ乗ろうとしたら、母が「やっぱり近いほうがいい」と言う。
 それで、乗りかけたバスを降り、1番のほうに向かう。その間、わずかな時間だったが、乗り場の前には人が数人並んでいて、もう椅子の空きがない。結局、15分近く、行列に立って並ぶことになる。いつものことだが、母はあっちにしようか、こっちにしようか、ああだこうだと迷うことが多い。
 迷うと言えば、人生の道で、ぼくはいつも迷う。母の血を継いだのかなと思う。人生の迷路で悩み、いつも失敗することが多い。一瞬に判断を下すことが難しい。よく言われたことだが、ぼくは悩んで悩んで石橋を叩いて渡るような人だそうだ。だが、迷ったあげくに間違える。そんな自分がいやだったので、今はあまり悩まないようにしている。結果、後悔することもあるが、後悔もあまりしないように心がけると同時に、迷うのもいいじゃないかと思うようにしている。