日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

はじめきびしく

母の亡き父母の墓を管理してくださっているお寺から毎月届くはがき通信、そこに「鬼が屁を放いて泣いた」という慣用句があった。


これはお坊さんの説教のことだそうだ。まず、鬼のような威厳ある態度と表情で経典のみ教えを伝える。次に、屁を放るのも許されるような面白おかしい雰囲気の話をする。

最後に、しんみりとさせて、伝えたかったみ教えをしっかりと聞く者の心に残す。

威厳のある態度の(鬼)が場を和ませ(屁を放って)最後にしんみりとさせる(泣かせる)。


日本には伝統的な「序破急」という言葉がある。芸能ごとにおいて、三段階のステップをもって行うのだ。人とのコミュニケーションの際も応用できる。特に学校でも肝心なことを教えるのにこういう三段階を取り入れれば、確かにおもしろいように思う。学生もよく聞くのではないか。


「はじめきびしく、なかおかしく、おわりとうとく」


こういう指導方法をもってすれば、何か教育の未来も拓けていけるような気がしてきた。

日々是好日!

暑いのは夏至から秋彼岸まで。

涼しいのは秋彼岸から冬至まで。

寒いのは冬至から春彼岸まで。

暖かいのは春彼岸から夏至まで。


それぞれ区分けされてはいない。

秋のはじめには夏が混入し、

秋の終わりには冬が混入している。

1月は冬の厳しいときだが、

すでに春は始まっている。

四季が少しずつ色を変えて移り変わる。

365日がぐるぐるまわる。

年老いた母は暑い寒いと不満を言うが、

ぼくにはこの移り変わりがいとおしい。

暑い夏の日差しを楽しみ、

涼しい秋の紅葉を愛でて、

寒い冬の雪を喜んで、

温かい春の桜を歓待して、

それら四季を素直に受け入れる。

ありのままにある季節を迎え、

一瞬一瞬を一期一会としてとらえたい。