母の亡き父母の墓を管理してくださっているお寺から毎月届くはがき通信、そこに「鬼が屁を放いて泣いた」という慣用句があった。
これはお坊さんの説教のことだそうだ。まず、鬼のような威厳ある態度と表情で経典のみ教えを伝える。次に、屁を放るのも許されるような面白おかしい雰囲気の話をする。
最後に、しんみりとさせて、伝えたかったみ教えをしっかりと聞く者の心に残す。
威厳のある態度の(鬼)が場を和ませ(屁を放って)最後にしんみりとさせる(泣かせる)。
日本には伝統的な「序破急」という言葉がある。芸能ごとにおいて、三段階のステップをもって行うのだ。人とのコミュニケーションの際も応用できる。特に学校でも肝心なことを教えるのにこういう三段階を取り入れれば、確かにおもしろいように思う。学生もよく聞くのではないか。
「はじめきびしく、なかおかしく、おわりとうとく」
こういう指導方法をもってすれば、何か教育の未来も拓けていけるような気がしてきた。