台風１０号は岩手県大船渡市に上陸し、今青森県通り過ぎようとしているという。東北地方に上陸したのは初めてだというが、かつて、台風被害で青森県のリンゴが大被害を受けたというニュースもあった。今年のリンゴはどうだろうか。収穫がちょうど台風の時期と重なるので、毎年、同じように被害が発生する。
　
　それにしても、最近、自然災害が相次いで起こっている。夏は終わろうとしているが、これからも台風が来るだろうかと思うと、日本中が不安になる。天災は忘れたころにやってくるというが、これからどうなるのか。

　天災ならぬ人災も各地で起こっている。自動車追突事故、マンションの手抜き工事、いろいろな事故があるが、もっとも大きいのは福島原発事故だろう。先日のニュースによると、被災した土砂、被災した人たちの実際に被害が出るのはこれからかもしれないという。廃炉も簡単ではない。何十年かかるかわからない。
　
　天災に加えて人災が起こるのはたまらない。せめて人災の起こらぬようにできないものか。せめて原子力発電所などなくせないものかと思う。電気をぜいたくに使う必要などない。暑いからと言ってクーラーをガンガン使う必要もない。

　未来の誰かが言うだろう。２０世紀の人たちは、戦争で勝利するために、恐怖の原子爆弾を作り、快適さを追い求めるために恐ろしい人災の原因となる原子力発電所を作ったと。２０世紀文明に対する反省の弁を述べるだろう。