アベノミクス
与党は数字をあげ、アベノミクスのおかげで景気がよくなっているという。野党は景気がよくなっている実感がないという庶民の声を拾い上げる。
テレビの解説者も声をそろえて景気は明らかによくなっているという。景気は良くなっても、今の成熟した日本では実感としてとらえるのが難しいのだともいう。とらえ方が違うのだと言う人もいる。
確かにアベノミクスによって景気は回復しているのだろう。だが、実感がないという。それは、つまり、二極化していて、アベノミクスの恩恵を受けている人たちと受けていない人がいるのではないか。
わたしの収入は平均収入より低い。おそらく平均収入より低い人たちの場合、実感がないというより、程度の差こそあれ、収入に応じて、節約せざるを得ないのだろう。
一方、高収入の人たちは実際に上がっていて、景気がいいと感じているのではないか。
また都会に住んでいる人と地方に住んでいる人とで実感の差も大きいだろう。
世の中、二極化している。
高いものを買う人たちが増えた一方、特売品に群がる人も増えた。銀座のデパートなどは高級感を出して、高収入の人たちの購買意欲を煽るが、ぼくなんかには関係ない。
ぼくはスーパーの特売品の棚に行き、しばしば、空っぽになっているのを眺めるような人種なのだ。