陸上競技!
ウサイン・ボルトが9秒81で金メダルを獲得した。北京、ロンドン、リオと3連覇も遂げた。素晴らしいことだと思う。残念なのは、日本選手の3人が決勝に進めなかったことだ。ケンブリッジ飛鳥(10.13)、山形亮太(10.20)、桐生祥秀(10.23)の3人が走り、桐生祥秀は予選で敗退。ケンブリッジ飛鳥、山形亮太は準決勝で敗退した。決勝戦はボルト以下6位までが9秒台で7位が10.04、8位が10.06だった。日本選手が決勝戦に進むためには、常に10.10以下のタイムを出すことが必要だ。だが、そう簡単ではない。
それにしても、決勝戦は全員が黒人だった。カナダ人もフランス人もアメリカ人もいたが、みな黒人だ。黄色人種、白色人種で10秒を切る選手は出たことがあるのだろうか。今まで見たことない。そういえば、200メートル、400メートルでもそうだ。いつの間にか、黒人選手が独占するようになった。それからマラソンなどの耐久レースでは得意だった日本人もなかなか勝てなくなった。投擲競技や、走高跳、棒高跳びなどでは白人もまだ活躍するが、ただ走るという競技となると黒人に勝つのはなかなか難しい時代になったような気がする。
スポーツでは、肉体的能力のハンディというのがあるのだろうか。たとえば平均的な身長が高い国はバスケットボールやバレーボールが強い。逆に卓球などでは小柄な東アジアの選手が強いなど。わたしはそういうハンディがあまりない競技が好きなのだが、逆にハンディを乗り越えて勝利するというのも好きだ。例えば、柔道で、体の小さい選手が大きい選手に勝つような姿だ。
いつか、小柄な選手が、バスケットボールで背の高い人たちの間を縫うようにドリブルして、忍者のようにゴールする、また、陸上競技で小柄な日本人選手がボルトのような身体能力の優れた大柄な黒人選手を圧倒するような時代が来るのだろうか。あり得ないとも思うが、あってほしいとも思っている。