アブラゼミ
最近、窓は開放し、網戸を閉めている。
昨夜、ベランダでジージーというアブラゼミの声が聞こえた。網戸を見ると、アブラゼミがへばりついている。あまりにうるさいので、カーテンを閉めると、台所側のベランダに移動し、あちらでジージーと鳴いている。どこかへ飛んでいく力がないのだろうか。そのまま夜中まで、ベランダでジージーと鳴き続けていた。
今朝起きたら、まだバタバタとしていたようだが、しばらくしてみたら、もう仰向けになって死んでいた。アブラゼミの生涯は幼虫の期間が六年、成虫となってからは一ヶ月ともいう。ただ、その間にスズメバチや蜘蛛の餌になったりするという。
今日、買い物がてら歩いていたら、ジージーというアブラゼミの声に交じって、ヒグラシやツクツクホウシの声も聞こえた。木を見上げると、目に見える位置にいる蝉はアブラゼミばかり。ふと路上を見たら、天寿を全うしたらしいアブラゼミがあおむけに横たわっていた。