生と死!
ぼくは確かに息をしている。だが、本当は生きていないのかもしれない。
本当の生を実感するには死ぬしかないのかもしれない。
生きているという実感は、痛みを感じる時、悩む時、苦しむ時、心傷つく時、
自分の血を見る時なのだろう。
ぼくは身体の痛みを感じても、それは肉体の問題であって、
心の中のぼくにとっては大きな問題ではない。
血が流れても、それはぼくの身体が傷ついただけ。
ぼくはいつでも、それらを冷静に見つめている。
悩みのある時には、もう一人のぼくがもっと気楽に!と声をかける。
人に心を傷つけられたとしても、心の中のぼくは考える。
注意してもらってよかったねとぼくを励ますだけのこと。
確かにぼくの身体は息をしているが、
本当に、ぼくは生きているのだろうか。
本当には、死を知らなければ生もわからないような気がする。