四季!
一年でいつが一番好きですか?
そう聞かれたら、春や秋を選ぶ人が多いだろう。
だが、ぼくには選ぶのが難しい。
なぜなら、どの季節も好きなのだ。
春の桜、夏の花火、秋の紅葉、冬の雪。
温かい時、暑い時、涼しい時、寒い時。
それぞれがあるからいいのだ。
夜があるから、昼があるように寒い時があるから暑い時がある。
そう思うと、どの季節も好きになる。
初春、梅の香に心躍らせるころ、
桜が咲きそうで咲かないころ、
ようやく咲いてすぐ散るころ。
散り際を見ている時も好きだ。
晩春の春を見送る気分もいい。
初夏、雨の降る時期、しんみりとする雨、激しい雨。
そして、そんな時期を潜り抜けて、
黄色い花、赤い花、それらが青い空の下に咲くころも好きだ。
秋は彼岸花の咲くころ、そして、名月を愛でるころも
次第に厳しい寒さが迫ってきて、紅葉が美しいころもいい。
雪の降るころもいい。
寒さに震えながら、正月を待つころ。
正月は新しい気分で新年を祝い、再びめぐる初春を楽しみにするころ。
すべていい。