新聞のためにゲリラ豪雨の中2キロ歩く
わたしは新聞を取っていない。先週、家にに新聞を取って下さい。ビールを一ケースをサービスしますと言ってきたが、インターホンで断った。一つの新聞を取ると、一つの思想に影響されそうだから、新聞を読むなら、いろいろな新聞を読んだほうがいい。今ではインターネットでいろいろな新聞を読んでいる。新聞の会社も必死に売り込みをしているようだ。
私の母は、テレビでドラマを見るのが好きだ。ネットでテレビ欄は見られるが、毎日今日は何があるか、ネットが苦手な母のためにはやはり、ペーパーのテレビ欄がほしい。そこで、わたしは週に一度新聞を買っている。土曜日なら朝日新聞、日曜日なら産経新聞を買う。一週間のテレビ番組表があるからだ。
先日の日曜日、昼過ぎに新聞を買いに出かけた。天気はよかった。のんびり散歩気分だった。買い物する必要のある何もない。ただ新聞だけを買いに出たのだ。一番近いコンビニまで300メートルぐらい。行ってみたら、新聞はいっぱいあるが、何と、産経新聞だけがない。
さらに足を伸ばして、2番目に近いコンビニまで歩いて行った。途中、公園の中で、冷たいものが降ってきた。セミのおしっこかと思いながら、歩いていたら、だんだんとはっきりとした雨になった。二番目のコンビニまで500メートルくらい急ぎ足で歩いた。コンビニに入って新聞を見ると、やはり産経新聞だけがない。私とおなじ考え方の人が多いのだろうか。
外を見ると、雨がひどくなっていた。リュックの中を見ると、入っていると思った傘がない。しかたない。目の前にあった500円の傘を買って、3番目に近いコンビニまでさらに歩いて行った。その途中、目の前が見えないほど雨は激しくなった。コンビニに着いたが、ここでも同じく求めるものはない。
意地になってきた。4番目に近いコンビニまで行った。大雨の中、何をやっているんだろうと不思議な気持ちになってきた。4番目のコンビニでやっと買い求めることができた。雨も止んだ。110円の新聞のために合計2キロ余り歩いた。