衣替え!
ぼくは5月31日まで、仕事の時は長袖のシャツに上着を着ている。
6月1日になったら、上着を脱いで、半そでシャツを着て、仕事に出る。
そして、10月1日になったら、長袖に上着を着て、仕事に出る。
それが衣替えだと思っている。
高校生の時、ひどく厳しかった。
5月31日に半袖を着て行ったら、怒られた。
10月1日に長袖を着て行っても怒られた。
その習慣に今も完全に縛られている。
ところが、まだ5月だというのに、半そで姿の人がたくさんいる。
中にはノースリーブの男も女もけっこういる。
すごいのはノースリーブに短パンにサンダル姿の男性だ。
時代が変われば風習も変わるということか。
まもなく、衣替えという風習もなくなるのだろうか。
だが、思う。
例えば、朝、何時に起きて、何時に仕事を始めて、といったリズム。
これが一日の習慣。
衣替えも田植えなどという年間の風習であり、一年のリズムなのだ。
なんだか、何が何でも守りたいという気持ちになって、
5月の間、どんなに暑くても上着を来て、
9月の間、どんなに寒くても上着を着ない。
世間的に言えば、ぼくは変人なのかもしれない、
時代遅れなのかもしれない。
しかし、この頑固さで一年のリズムを作っている。
そしてこの頑固さこそ、昭和の証だと思っている。