夕方散歩
コロナ禍前には「非日常」だったことが、今では「日常」になってしまった。
2020年春までは、仕事が週に4、5日あった。仕事のない日はどこか母と遠くまで出かけていた。一日どこも出かけず、母と二人でいっしょにいることは滅多になかった。
だが、そんな非日常の時間が少しずつ増えて、このごろではほぼ毎日になってしまった。毎日暑すぎるのも関係している。一週間に出かけるのは二日か三日、それも夕方の一時間だけだ。他の日は朝から晩まで母と二人で家にいる。これが日常になってしまった。
それでも、これをよしとしなければならない。遠くにいる知人、友人に会いたいが、何故か戸惑ってしまう。結局、毎日、夕方の近所散歩で花や鳥を眺めながら、日々が過ぎていく。