日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

人身事故!


 今日は、2か月ぶりに病院に行く日だった。駅へ向かうバスの中で知ったのだが、最寄り駅で、人身事故があったため、DT線が運転を見合わせているという。駅に着いたら、大勢の人が構内にあふれ、タクシー乗り場も大勢並んでいた。駅員に相談して、教えてもらったルートで、路線を四つ乗り継ぎながら、何とか予約の時間に間に合わせた。
 帰宅してから、ネットで調べたら、ツイッターに多くの人が事故の様子を書いてあった。中には画像もあった。また、自分の目の前で、人がホームから飛び込んだという記事や、飛び込みを目撃した人のショックも大きく、真っ青な顔をしていたという記事もあった。
 最近、ホームドアが普及し始めたが、まだ設置されていない駅では、飛び込みだけでなく、酔っ払いやスマホが足を踏み外すということもあると聞く。また、人に押されるということもあるだろう。そんなことを考えると、とても恐ろしい。早くホームドアを設置してほしいものだ。
 昭和2年7月に薬で自殺した芥川龍之介の『或旧友へ送る手記』の中に次のくだりがある。「仏陀は現に阿含経の中に彼の弟子の自殺を肯定してゐる。(中略)誰でも皆自殺するのは彼自身に『やむを得ない場合』だけに行ふのである。その前に敢然と自殺するものは寧ろ勇気に富んでゐなければならぬ。」
 確かに、自殺はとてつもない勇気がいるものだ。西洋では自殺は殺人と同じだと言うが、仏教では、自殺を悪であるとはしていない。当人にとっては「やむを得ない」選択だったのだと考えるそうだ。ぼくも自殺を悪だとは思わない。しかし、やはり、第一に考えなければならないことは、生は貴重なもので、決して軽んじられないものだということ、残された者の大きな悲しみだということだ。

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