近所散歩
一月中旬、寒いけれど、青空の広がる日が続いている。
天気がいい日には、できるだけ母と散歩に出かけている。散歩中、母はいつも下を見ている。後でどこへ行ったか聞くと、下ばかり見ているからわからないと言う。
一方、ぼくはいつも上を見ている。「上を向いて歩こう」の歌を思い出しながらだ。と言っても、実を言えば、ぼくは、空や木々や小鳥が見たいからだ。
空には白い雲がたなびいている。かと思えば、カラスが飛んでいたり、飛行機が飛んでいたりする。「空を見ろ、鳥か飛行機か」という何故か記憶に残るフレーズが浮かんでくる
散歩中、もう一つの楽しみは、畑だ。ぼくには縁のない農家さんが育てている葱やキャベツが目に入る。どれも人の精いっぱいの営みを感じる。すてきな営みだ。