足踏みする春
21日、靖国神社にあるソメイヨシノの標本木に開いた花弁が5つあり、東京で開花宣言が発表された。そして、今日は上野でも開花したという。いよいよ春が来たと思ったが、あまり、暖かさは感じられない。
今日は公園に行ってみた。玉縄桜はまだピンクの花びらが残っているものの、すでに薄い緑の若葉がいっぱいになっていた。同じ公園内にはソメイヨシノもある。いろいろ見て回ったが、ピンクの蕾はひとつもなかった。春まだ遠い感じだ。
春が顔を少し覗かせた後、足踏みをしているように思う。コートなしで歩いている人も少ない。公園は確かに玉縄桜や河津桜などがきれいに咲いているものの、団地内の道を歩いていたら、花はまだ少なく、いや、蕾があちこちに見えるが、まだまだ冷え冷えとした空気が春まだ通しという感じだ。
「春が来た、春が来た、どこに来た、山に来た、里に来た、野にも来た」というが、ぼくの身の回りを見回しても、本当にどこに来たのだろうかという気分だ。ただ、白木蓮はすでに咲き始めているが、やはり、ソメイヨシノが咲くまでは「春が来た」という実感がしない。