ヒメジョオン
うちの母はこの一ヶ月ほど、半径1キロ以内から出ていないような気がする。30分なら、すぐ近くのコンビニまで、1時間なら、600メートルくらい離れたスーパーまで歩く。
何故か明るい間は出たがらず、しかも暗いのは嫌だという母と出る散歩は、どうしても日暮れ近くになってからになる。ぼくはいつもカメラを持って、いっしょに出るが、撮影したい対象にはなかなか出会えないのも仕方ない。
それでも、いつも歩いている道、「今日も、この道を歩くの?」と言いながら歩く道が何となく日常になってきて、それもいいかもしれないと思うようになっている。
そんな散歩をしていて、昨日、ふと、すぐ近所でヒメジョオンを見付けた。冬が近づき、次第に明るい色の少なくなった中で、こんな花を見ると、少しどきっとする。