小川の花
仕事で外出して、帰ってくるときは、いつも腰痛がひどくなり、バスを降りて、百メートルぐらい歩くのに、5分ほどかかる。家に帰ったら、立っているのも辛くて、ほとんど横になっている。それでも夕食を簡単に作り、食べたら、また横になる。
仕事がない日は、しっかり休んでいる。休めば回復する。回復したら、どこか出かけたくなる。遠出は難しいので、買い物を兼ねて、母と二人で近所を歩く。ただ、歩きながら、花を眺めるのが楽しい。こんな所にこんな花が咲いているとか、母と話しながら歩くのだ。
また、川を眺めるのも面白い。小さい川でゴミがけっこう落ちていて、一見汚い川のようだが、岸壁に生い茂っている緑の中に、ピンクの色が見えたりする。何だろうかと写真を撮って、グーグルレンズで調べると、フヨウとだという。
こんな川の岸壁にフヨウの花が咲いているのは、やはり意外に感じる。それに、よくよく見ると、川の中には、いつも家族らしい鯉たちが十数匹泳いでいる。これでけっこう素敵な川なんだとますます意外な感じがしてくる。
昨日はまた、目の前を小さな鳥が飛びすぎていったので、目で後を追うと、鮮やかな青色が見えた。カワセミだ。この鳥は写真に撮るのが難しい。どこかに止まってくれたらいいのにと思うが、望み通りにはいかない。
歩くのは認知症にいいと聞いたことがある。花や鳥を眺めながら歩くのはさらに効果があるだろう。また、会話をしながら歩くのはもっと効果があるに違いない。それで、一週間に3回は、母と最低でも2キロ程度歩くようにしている。