日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

オリンピック最終日

 先月21日の女子サッカーに始まったオリンピックが、今日8日で終わる。いろいろな競技でメダルを巡って、選手たちも応援する人も一喜一憂してきたが、ぼくは、「ナンバーワンになれなくてもいい」じゃないか、メダルの色より、それまでの本人の努力がいちばん大事だと思っている。


 ただし、メダルを取れば、多額の賞金が出るとか、一生が保障されるとかいった国の選手は必死だろう。人生がかかっているのは間違いない。日本の選手はどうなんだろうか。もちろん、人生の目標としてきた選手にとっては、メダルこそ最も大切なものだという人もいるだろう。


 しかし、採点競技を見ていて思う。素人目には、どれも優劣がつけられない。どれもこれもすごい。どれが一番だなんて、別にかまわないじゃないかと思ってしまう。スケートボードの競技を見ると、誰が一番だって、かまわない。メダルに関係なく、みんなが楽しんでいるようで、ゲームの後、失敗した人も成功した人も、互いにハグし合っている。結果は二の次だと思った。メダルの色で人の価値は決まらないんだと思った。


 また、野球のアメリカ代表のことを考えると、金メダルを素直に喜べない。アメリカ代表は、国のトップ選手ではない。日本は、金メダルを取ることで、名誉を勝ち取っただろうが、準優勝のアメリカは、MLBの2A、3A、あるいは日本のプロ野球に所属する選手たちだ。つまり、アメリカにとって、オリンピックの金メダルは日本人が考えるほど重要なものではないようだ。
 
 アメリカと中国で金メダルの数を争っているという話もある。メダル数で国威を示そうとするなど、ますます意味がない。何個取ったから、この国は偉いのだなどとは思わない。メダルを取るために国が高額の予算を出しているという話もある。そんな予算は二酸化炭素削減など、人類の幸福につながるような基礎科学の研究に出したほうがいいと思う。


 何でもそうだが、数字で競い合うのは好きじゃない。このブログのアクセス数もそうだ。先日、極端に増減するのはおかしいという記事を書いたら、その翌日から、十分の一以下に減った。アクセス数で一喜一憂するより、自分の中でよりよい記事を書こうとするべきだし、文章を磨くべきだし、比較するなら、自分の内部で比較すべきだと思っている。


 何はともあれ、オリンピックが終わる。この期間、テレビ番組も特別な編成ばかりだったが、明日からは3週間前に戻るだろう。オリンピックとともに始まった真夏も少しずつ落ち着きを見せて、秋らしさが徐々に増してくるに違いない。ただし、コロナ禍の生活スタイルはまだ当分続きそうだ。

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