秋来ぬと
6日は広島に原爆が落とされた日、9日は長崎、15日は終戦記念日。およそ、一週間、平和を考えさせられる日が続く。とはいえ、平和については、常に考えたいものだ。それより、気になるのは7日の立秋だ。夏から秋へと季節の移り変わりが感じられるはずの立秋だ。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」という立秋の日の和歌が古今集にある。立秋といっても、秋は、はっきりと目には見えなくて、ただ、秋の気配が漂い始める。例えば、歌にあるように風の音だったり、虫の声だったりする。これは、古代から、変わらないことだろう。
先日の夕方は、実際に虫の声が聞こえて、秋が来るぞと感じたものだ。また、最近は、音ではなく、目にできるもので、いろいろな木の実が見られるようになってきた。赤い実、緑の実、はじける実など、いろいろあって、これも夏の盛りから、徐々に秋に移行する兆候だろうかと感じられた。
ところで、今日は札幌で、マラソンがあるので、テレビをつけて見た。札幌の天気をネットで調べると、午前7時でも気温は27度、湿度は80%だ。8時を過ぎると、30度に達するようだ。こんな暑い中でマラソンなんて、大変だろうなと思っていたら、窓の外で、ざっと雨が降り出した。
台風が近づいているせいで、雨が降るのだろうが、気温はまったく変わりそうにない。予報によれば、我が家の地域も、札幌とほとんど同じ気温で、9時ごろには30度を超えそうだ。ふと思う。早く、秋の到来をはっきりと確認できたらいいのにと、願っても無駄なことを願ってみる。