日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

青空


 関東地方は、6月中旬からの一ヶ月間、雨か曇の天気が続いた。それが、7月16日、梅雨明け宣言が出てからは、毎日、晴天続きで、気温は32度前後だ。夏らしい天気で、それはそれでよいのだが、少しでも歩いて欲しいと願う母が外へ出たがらないのは困ったものだ。


 7月になってから、仕事のない日で、母を誘って外出したのは、10日しかない。買い物に行こうと言い、できるだけ、遠くまでいっしょに歩く。その中で、5千歩を超えたのは6日、1万歩を超えたのは1日だけだ。その他はすぐ近くのスーパーへ行って帰ってくるだけ。


 母は、雨が降ると、出たがらない。それはわかる。だが、寒い日は「暖かくなったら出かけたい」、暑い日は、「涼しくなったら出かけたい」と言う。最近、母にとって、出掛けたくなる日が少なくなっているように思う。言い換えれば、一年のうちの多くの日が、雨の日か、暑さ寒さの厳しい日だということになる。


 一昨日、散歩に出たときは、特に暑く感じた。梅雨明けはまるで線を引いたように季節を変えた。徐々に暑くなるのなら、それほど暑さを感じないが、急に暑くなると、暑さが倍に感じるらしい。まさにその通りで、雨が明けて、突如やってきた真夏日は格別に厳しい。


 それでも、ぼくは母に言う。夏らしい天気だからいいんだ。今、涼しかったら大変だ。お日さまがキラキラ輝いて、ヒマワリが活き活きして、川が青空を映して輝く季節が来たんだ。四季があることを喜ばなくちゃ。いつもそんなことを言っては、外へ誘い出している。


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