椋鳥
先日のことだが、帰宅した時、アパートの前の草むらに、鳥がいっぱい集まって賑やかに飛んだり、歩き回ったりしていた。しばらくの間、彼らの様子を眺めながら、写真を数枚撮った。
帰ってから、図鑑で確認すると、鳥の名前は、椋鳥(ムクドリ)だ。「椋鳥」というと、鳥の名前だけでなく、田舎から都会に出て来た人をあざけって言う意味もあって、「おのぼりさん」と同義だそうだ。
椋鳥は十数羽いたと思うが、あっちへ行ったりこっちへ来たり、歩き回るというより、駆けるように動き回りながら、餌を啄んでいた。この様子が「おのぼりさん」のイメージにつながるのだろうか。
ところで、この鳥の名前の「椋」という漢字を見ると、大学生の時、所属していた部活のキャプテンで、「椋田」という名前の先輩がいたことを思い出す。その先輩、「おのぼりさん」ではなかったが、ひどく印象的な先輩だった。
彼は大阪の人で、日曜日の練習中、昼が近づくと、「練習は終わりや!『新婚さん、いらっしゃい』を見なあかん!」というようなことを言った。ちょっと、うろ覚えの関西弁で、正確ではないが、とにかく、面白い人で、いつも人を楽しませてくれた。