ヤマボウシ
先日、公園で、今年初めてヤマボウシを見つけた。
以前は、ハナミズキもヤマボウシも、まったく知らなかった。十年ほど前、いつも使うバス停のすぐそばに咲いているのがハナミズキだと、幹につけられた木札の名前を見て知った。
以来、似たようなのを見ては、みんなハナミズキだと思っていたのだが、ある時、確か新宿の公園だったと思うが、これもハナミズキかなと思って見ていたら、幹に「ヤマボウシ」という名札がつけられてあった。
この二つ、どこがどう違うのか調べた。ハナミズキもヤマボウシもミズキ科で似ている。名前も紛らわしいことに、「ハナミズキ」は別名「アメリカヤマボウシ」という。大正時代に、ワシントンに贈られた桜の苗木の返礼として贈られたものらしい。
どちらも、花弁のように見えるのは「総苞」といい、ハナミズキは先に切れ込みがあり、ヤマボウシはその先端が、まるで、手裏剣のように尖っている。また時期も違う。ハナミズキは4月から5月、ゴールデンウィークを中心に20日間ほど楽しませてくれる。ヤマボウシは5月から6月に見られるものだという。
ところで、ハナミズキはもう散り始めている。ソメイヨシノも、今年は早く咲いて。早く散っている。ツツジもハナミズキもゴールデンウィーク前に、ピークを過ぎている。ヤマボウシは4月なのに、咲き始めた。この二、三年で、季節の歯車がおかしくなっている。