谷戸!
横浜市青葉区のバス通りを散歩していて、谷戸という名前の入ったバス停から、右に曲がって、住宅街の中に入った。スマホのグーグルマップを見ながら、バス通りと平行した道を歩いてしばらく行ったところで、また、バス通りに出ようとした時、意外な所を歩いていることに気づいた。
バス通りに戻るためには急な階段を下りなければ、戻る方法がないのだ。サスペンスドラマに出てくる「階段落ち」を思わせるような階段だ。どうやら、いつの間にか高台に来ていたと思ったが、よく考えると、バス通りの高度が下っていたといたようだ。ここで、思いだしたのが、地名の「谷戸」だ。
辞書で「谷戸(やと)」を調べると、「三方(両側、後背)丘陵台地部、樹林地を抱え、湿地、湧水、水路、水田などの農耕地、溜池などを構成要素に形成される地形」とある。階段から見下ろした通りの向こうには高台が見える。バス通りは確かに谷戸を通っているようだ。
「谷戸」は関東地方、特に横浜には多いという。これまで、散歩した中で、同じ青葉区でも水田の広がる「寺家」でも「谷戸」という名前をみかけたことがある。かつての「谷戸」は次々と住宅街に変わっていったようだ。こういう地名に接すると、ふと町の歴史を感じる。