日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

初冬の花と今の生活


 色とりどりのダリアの花が鮮やかに咲いている。ダリアだけではない。夏のような天気が続いているせいもあるのだろうか、この時期にも関わらず、金色や紫色や赤色や白色の花があちこちで咲いていて、目を楽しませてくれる。


 今年は、春から今の初冬にかけて、バスや電車にも乗らず、引きこもり生活を続け、週に、二、三日は、近所を散歩したおかげで、団地の中で、いつ、どこに、どんな花が咲いているか、川のどの辺りにどんな水鳥がいるといったことがわかるようになった。カラスや雀も日々観察し続けている。


 考えてみれば、若い頃は、草花や鳥には目もくれず、ましてや、小さな花など見向きもせず、ただ、いそがしく働き、せわしなく歩いていたように思う。今は 、そんな過去の自分がひどく寂しい人間だったような気がしている。


 今は、コロナに仕事を奪われ、かつてないほどの節約生活を強いられているが、おかげで、仕事がないので、自ずと草花や鳥たちに目を向けるようになった。そう思えば、コロナのおかげで、お金の面ではまずしくなってが、心のほうは少し豊かになったように思えるのは何とも不思議なことだ。


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