日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

近くに咲いていた彼岸花!


 近頃、近くにあるいつものスーパーへ行った時、母が「遠くなった。」と不思議なことを言う。時には「こんなに遠かったのかね?」と疑問を投げかける。二日に一回、負担の大きくならないように気をつけながら、ゆっくりゆっくりと歩かせるようにしている。


 最近、母の歩く速度は時速にしたら、2キロぐらいだろうか。ぼくは、10メートルぐらい先まで行ったら、あたりの写真を撮りながら、母を待つ。追いついてきたら、「大丈夫?」と声かけして、また少し先へ行く。時には、しばらくの間、話しながら、同じ歩調でゆっくりと歩く。


 母は、四時頃にならないと、歩こうという意欲が出ないらしく、昨日も4時過ぎて、「どっか行こう!」と言う。今は5時半ごろ日が暮れる。1キロぐらい先まで行くと、帰りは真っ暗になる。ちょっと出かけるにしても、早く支度をしてすぐにでも出たほうがいい。それで、すぐ近くの公園へ行こうということになって、出かけた。


 ゆっくり歩いて、公園に着いまら、すでに5時の音楽が聞こえてきた。数人の子供達が走り回って遊んでいた。少し歩いていたら、母が赤い花を見付けて、「あれは何?」という。いっしょに、近づいて行って見たら、彼岸花が花壇いっぱいに咲いていた。母はまだ目が衰えていないと言って、喜んだ。5時15分頃だろうか、今にも陽が沈みそうな様子だったので、引き返した。家に着いた時は、真っ暗になっていた。距離にして1㎞あまり、40分ほどの散歩だった。


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