備忘録
認知症外来の病院から帰って、食事中、母が「今日はどこも出かけていないよね!」と言う。そんな母の認知症を予防するため、4月からB5ノートに毎日の備忘録(認知症ボ予防ノート)をつけている。
出掛けた場所の記録、病院、公園や神社、お寺、スーパー等など。それから、主に買ったもの。酒類、衣類等。また、届いた物。夕食の記録。天気、気温。シャワーを浴びたかどうか、誰から電話があったか。主な予定も書いてある。
ノートはいつもテーブルの上に置いてあり、「今日は何日?」「昨日はどこ行った?」などと、いつ何をしたか思い出せない母には、「ノートを見て!」と言うようにしている。
このノートは母のために始めたものだ。記録するのも母にさせたかったのだが、なかなか書こうとしない。それで、仕方なく、ぼくが書き続けている。そして、最近になって、このノートが次第に意味深いものになってきた。というのは、今では、自分のためにも役立っているのだ。
数日間の料理の記録を見て、今日の料理を決める。また、この数日、どのくらいの頻度で買い物しているかを見て、支出も考えるなど、これからの行動の指針にもなる。仕事がない今、きちんと日々を整理していくことが重要だと考えている。