水無月
21日はいよいよ、旧暦で水無月(六月)一日だ。かつて、旧暦一~三月を春、次の四~六月を夏、七~九月を秋、十~十二月を冬とする考え方もあったが、その考え方からすると、夏はいよいよ最後の一ヶ月、晩夏ということになる。
もう一つの考え方の二十四節気で見ると、22日は大暑、これはこの日を指すことばでもあり、同時に、次の立秋までの期間も指す。意味はと言えば、一年で最も暑いころだ。酷暑の時期でもある。そして、8月7日は立秋、秋が立つと言っても、現代は8月の末ごろまで晩夏の印象がある。また、9月の秋彼岸ごろまでは暑い。
ところで、14日の記事にも書いたが、「水無月」という旧暦の異称には梅雨が終わり、雨の降らない月になったという意味があるようだが、平均的に見ると、だいたい、このころ、梅雨が開けている。
「みなづき」の「な」は本来、「まなこ(目の子)」や「水面(みなも)」「水底(みなそこ)」と同じく、「の」の意味で、「みなづき」は「水の月」、すなわち、水田に水を張る月だというのが正しいのかもしれない。だが、いずれにしても、まもなく、梅雨が明けて、真夏が来るのだろう。
今日、コロナ関連のニュースで、日本のコロナウィルスによる死者が千人を越えたという。感染者数も増えている。収まらないコロナ禍に、このじめじめとして、暗く長い梅雨。明るい夏の扉はいつ開くのだろうか?コロナと同じく、なかなか、先が見えない。