権力分立!
「イスラム圏7か国からの入国禁止」というアメリカ大統領令が、ワシントン州シアトルの連邦地裁によって、差し止められた。これは権力分立こそ民主主義の根幹だと思う。権力の一極集中、それも一人の人間が保持するなんてほかだ。
だが、大統領はツイッターに「もし何かが起きたら、彼(判事)と裁判所の制度を責めろ」と書き込んで、今度は裁判所に脅しをかけ、すべてを自分の手にしようとしている。これは反民主主義的行為としか言いようがない。
権力一極集中は確かに国を強くするかもしれない。船頭は一人のほうがいい。一人のほうが迷うことはない。強いアメリカも作られる可能性もある。だが、一極集中だと一人の人間が間違った方向へ向かったら、どうにも止められない。
暴走を止める手段としての権力分立は必要不可欠だ。日本の近隣の国では、一人の独裁者がすべてを握っている。国名には「民主主義」とありながら、非民主主義的な制度である。ぜひ、真の民主主義国家になってほし。