初夏の散歩
6日の夜は雷が鳴って騒がしかった。光と音との間隔で距離を測る。その間隔が短ければ短いほど危険だ。ほぼ0秒だった記憶がある。職場の窓のすぐ外にあった大木が雷で真っ二つになった。自然災害は避けがたい。
今、ぼくらにできることは避けがたい災害を最小限にするほかない。ウィルス感染は用心に用心を重ねることで、避けられる。三密を避けながら、散歩するほかない。
また、今の状況をプラスに考えることもできる。自然が大好きな会社員が、都会から、自然の豊かな地方に左遷させられたようなものだ。家族は悲しむかもしれないが、本人は大喜びだろう。
今、自然を目にして、楽しんでいる。とはいえ、医療従事者や陽性と判断されながら自宅待機を余儀なくされている人たちのことを思うと、あまり楽しめないが、静かに楽しむほかない。
季節は進んでいる。ウィルスや人事に惑わされることなく、春から夏へと移行している。緊急事態宣言が延長された今、楽しみなのは自然観察だけだ。