活躍年齢!
男子シングルス決勝戦は第9シードで、30歳のナダル(スペイン)と第17シードで、35歳のフェデラー(スイス)が戦うことになった。フェデラーとナダルの試合と言えば、少し前の時代、2005年から2015年までの間、常にハイレベルの対戦をしてきた感がある。対戦成績はナダルの23勝11敗だ。どうなるか楽しみだ。
女子もすごいことになった。第2シードで35歳のセリーナ・ウィリアムスと第13シードで36歳のヴィーナス・ウィリアムスの姉妹対決となった。この対戦も久しぶりのような気がする。男女シングルスの決勝戦に進出した4人の平均年齢が34歳ということになったのもすごいことだ。この対戦も何だか一昔前の対戦のように感じる。
野球では43歳のイチローがいまだトップクラスを保っている。また、サッカーでは49歳の三浦知良選手がJ2だが、プロ選手として活躍を続けている。また、昨年引退した野球の黒田博樹投手も41歳までトップアスリートとして頑張った。スキージャンプでは葛西憲明が44歳で活躍している。アスリートの活躍年齢が高くなっているのではないか。
アメリカ大統領も記録だ。これまでの就任時の最高年齢はドナルド・レーガンの69歳349日だったが、これを今度の今回のトランプ大統領が70歳220日と記録を破った。初めての70歳代の大統領だ。就任時最も若かったのはセオドア・ルーズベルト大統領(1901~1909)だ。
ちなみに日本の内閣総理大臣就任時の最高年齢は終戦時の鈴木貫太郎首相で、77歳だった。日本では古くから高齢者が首相になるという歴史があるようだ。なお、最も若かったのは初代総理大臣の伊東博文で、44歳だった。明治維新のころ活躍した人たちがみな30歳代から40歳代だったことを考えると、これもわかるような気もする。
今、健康寿命ということばをよく聞く。平均寿命から、健康衰弱・病気・痴呆等による介護期間を差し引いたものだが、今、これが伸びているそうだ。70歳の人たちが元気なのだ。テレビでスキーツアーに行く70歳の人たちが言っていた。「俺たちはまだひよっこだよ!」と。80歳でエベレストに登った三浦雄一郎に象徴されるようにこれから、人の活躍できる年齢は個人差はあるものの、人によっては80歳まで伸びてきているように思う。