日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

寒の入り!

 今日は二十四節気のうちの「小寒」だ。今日から本格的に寒くなるらしい。空は晴れていたものの、やはり、風が強く冷たい。「寒の入り」。約4週間後に来る「立春」までが「寒」で、もっとも寒いのは2週間後にくる「大寒」だ。


 これから寒くなるのなら、いい天気のうちにとにかくどこかへ出かけようということで、母といっしょに、まずは近くの山の上のお寺へ行った。お寺には数人の参拝者がいただけ、さっそくお参りをしてから、山の反対側へ降りて、そこから、バスに乗り、最寄り駅まで行った。


 駅の近くにあるマクドナルドで100円コーヒーを飲みながら、今日の行き先を決めようと思ったが、店内は満席だった。今日は同じように考える人が多いのか、どの店に行っても人が多い。ただ、マクドナルドの外に用意されているテーブルと席には誰もいない。寒すぎて誰も外でコーヒーを飲む気はしないのだろう。


 実際寒かった。体重が軽い母は飛ばされそうだという。しかたない。とりあえず、電車に乗った。行き先を考えた。最近東京まで行っていないので、多摩川を渡ることにした。多摩川を渡った最初の駅、和泉多摩川駅で降りた。そこにお寺があるというので、行ってみたが、人もいない。賽銭箱もない。グルっとひと回りして駅に戻り、ここから、駅前の商店街をめぐって、世田谷通りに出て、多摩川にかかる橋を渡る。橋を渡る途中、夕焼け空に富士山が見えた。


 今日はこの風景に巡り合えただけで十分嬉しい気分になる。だが、母はというと、そんな風景なんかどうでもいい。ぼくが写真を撮っている間にさっさと前を歩いていく。写真を数枚撮ってから、走って追いつき、どうしたのかと聞くと、橋の上は風が強くて飛ばされそうだから、早く渡ってしまいたいという。


 橋を渡って、神奈川県に戻り、商店街を通って、登戸へ戻る。母はずっと無口だ。寒いのだ。とにかく早く帰りたい様子だ。何はともあれ、電車に乗り、最寄り駅に戻る。駅前のスーパーで鍋の材料とビールを買って帰る。今日は鍋がちょうどいい。

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