真珠湾!
今、安倍首相がハワイに行っている。日本軍は1941年12月8日ハワイの真珠湾(パールハーバー)を奇襲し、太平洋戦争が始まった。それから75年が過ぎた今日12月27日、安倍首相はハワイの国立墓地を訪れた。そして、これから、撃沈されたアリゾナ号の上に建設されているアリゾナ記念館を訪問する。アリゾナ記念館は死亡したアリゾナ号の乗組員を追悼し、日本軍の真珠湾奇襲を記念するものだ。
今年の夏はオバマ大統領が広島を訪問した。謝罪はなかったものの、多くの人が感動、感激した。今度は安倍首相が真珠湾を訪れるわけだが、71年前、敵同士だった両国のトップがこの一年で、互いに慰霊に赴くということは、やはり世界中に両国の強い関係を印象付けるものだろう。
だが、気になることがある。中国、韓国、ロシアとの関係だ。安倍首相はロシアとの関係改善に力を入れてはいるが、中国、韓国とはまだまだだ。できれば、このふたつの国にも慰霊の訪問をすべきではないだろうか。たとえ、歓迎されなくても、たとえ、危険が伴うとしても、それが両国の関係を改善する一歩になる可能性がないとも言えない。
真珠湾攻撃はまるで小型犬が巨象にかみついたようなものだった。当時、連合艦隊司令長官だった山本五十六はこの戦争が無謀だということを知っていた。強く反対したが、やむを得ず戦争を指揮したとされている。もし戦うなら、短期決戦しかないと言ったという話も聞いたことがある。
あの無謀な戦争はただ人命を無駄にしただけだ。今、小さな国である北朝鮮が巨大なアメリカを敵国とみなして、核とミサイルの開発を進めている。何となく小型犬が巨象を相手に戦った当時の日本軍と似ている。孤立させられたら、まさに戦争を仕掛ける可能性もある。みんな日本人も韓国人も北朝鮮人も中国人もみんなでいっしょに東アジアの平和を祈りたいものだ。