日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

ジニ係数!

 今日の産経新聞トップニュースは中国が相続税を導入するという話だ。これを読んで、「えっ?これまでなかったのか」と驚いた。これまで財産家の息子はそのまま財産家になる。そう言えば、二代目とか御曹司というのが、中国では日本のレベルと違うというような話を聞いたことがある。中国笑話などを見ると、そういう人たちが笑いものにされている話がよく見られる。


 ローレンス曲線というのがある。ぼくは数学とか統計学には弱いが、少し考ええみた。所得の累積比率を縦軸に、人数の累積比率を横軸としたら、全員の所得が等しい場合、つまり完全平等社会だったら、45度の斜線になるが、ここに貧富の差が大きいと反L字型になるという。このL字型の曲線がローレンス曲線というそうだ。


 このローレンス曲線と45度の斜線と逆L字型の間の面積を2倍にした数字をジニ係数という。その数字は0から1までの間になる。ジニ係数0は完全平等社会。1は完全不平等社会だ。その数字が大きければ大きいほど貧富の差の大きいことを表す。


 このジニ係数が0.4を超えたら、社会の不満が広がり、爆発する可能性があるらしいが、中国の場合、2005年で、すでに0.46だという。これをなくすための政策として、中国は相続税の導入を考えたらしい。だが、すでに財産を蓄えている人たちからすれば、大きな反対が予想される。


 ところで、世界はどうかというと、まず、日本は、ブリタニカ大百科事典によると、1984年が0.25、1994年が0.27、2004年が0.28と上がって来ている。そして、2014年、日本は0.33とかなり苦しい状況だ。アメリカは、0.40。中国はまださらに広がっていると思われる。新聞によると、0.7を超えているという説もあるらしい。10人中3人が贅沢をし、7人が苦しんでいるということか?


 日本でも貧富の差は大きくなっている。特売を確認して安いスーパーに通う人も多い。一方では、高いラーメン店においしいからと並ぶ人も多い。庶民感覚からすれば高いと思う商品でも、逆に安いという人も多い。どっちが多いか、今半々かだろうか。いずれにしても、日本政府も、そろそろこの貧富の差をなくす政策が必要ではあるまいか。


参考:

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