初夏の満月!
19日は旧暦4月15日。満月だが、空には薄い雲がかかっていて、月はなかなか姿を見せない。流れる雲の切れ間に時折、見え隠れしている。
部屋の中にいる母に「月がきれいだよ」と数回言うと、彼女もベランダに出る。その瞬間、望月は雲に隠れて、見えなくなる。この繰り返しの末に、ようやく母も満月を目にする。
あまり月を見る習慣のない母も「きれいね」と答えてくれた。こんな瞬間に幸福を感じる。満ちた月を見ながら、昔のことを思い出す。
小学生の時、季節はいつか忘れたが、窓辺で宿題をしていたら、外がひどく明るかったこと。晴れた夜空に満月が輝いて、あたりの風景も明るく見える夜のことが記憶に残っている。