鶯谷(3)入谷鬼子母神!
JR鶯谷駅から徒歩5分くらいのところにお寺があり、そこに「鬼子母神(きしもじん)」が祭られてある。「おそれいりやのきしもじん」という言葉が頭に浮かぶ。
鬼子母神と言えば、インドで多くの子どもを産んだが、性格が粗暴で、人の子を取っては食べていたので、お釈迦様が戒めようとして、その鬼子母神の末子を隠したところ、鬼子母神は非常に嘆き悲しんだ。それを見てお釈迦様が言ったという。
「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん」と。
鬼子母神は悟りを得て、以後、安産と子育ての神様となり、人々に親しまれたと言う伝説がある。
雑司ヶ谷にも鬼子母神がある。最寄りの鬼子母神前駅は「きしぼじんまええき」とあるが、お堂がある鬼子母神堂は「きしもじんどう」と呼ぶ。
そして、この記事の写真、入谷の鬼子母神は「きしもじん」となっている。呼び方にいろいろあるのはそれなりに歴史があるということだろうか。