カジノ解禁法案!
国会でカジノ解禁法案が採決されたというのを聞いてあきれた。パチンコで苦悩する人たちが大勢いる。パチンコで大金を失い、殺人強盗をしたりする人もいるというのに。さらにそういう人を増やそうというのだろうか。
私自身、パチンコから抜けられなかった。はじめはビギナーズラックで勝つ。金が手に入り、その気分を忘れられなくなる。負けても、また、取り返せるはずだと思う。そして、一文無しになり、友人に借金をしても通い続け、そのうち借金が大きくなり、ドアのノックする音を聞いて、窓から逃げ出す始末だ。
それでもまだ勝てる時がくるにちがいないと信じて行きたくなる。一旦止めた後、しばらくして、暇ができた時、つい入ってしまう。そして、大勝する。金が入る、再び病気が始まる。こんなことを繰り返して、もう少しで野垂れ死にしてしまうところまで行った。
今は抜け出している。それはトータルで考えれば勝てるはずがないという思い。それから、あのつらかった金のないときのことが忘れられないからだ。そして、無駄にした金と時間、それに体力、気力、いろいろなものを無駄にした青春!青春が何とも歪んだものに思える。ゲームも同じでかなりはまったが、数年かかって、抜け出した。ここでも数えられないほどの時間を無駄にした。体力気力も空しく失っていった。
今、青春の大事な時期をギャンブルとゲームで無駄にしたことをとても後悔している。他にもそういう人は多いはずだ。パチンコの換金が黙認されている現状のもとでは、時間と金、それに体力、知力、気力等あらゆるものを無駄にして後悔する若者がこれからも増え続けるだろう。
もちろん、そんなのにはめられて、抜けられなくなることはないという人もいるだろう。単なる娯楽としててきとうに遊んで、適当に切り上げられる人もいるだろう。しかし、夢中になって節度を失う人もいる。後者は学問や研究にハマったら、偉業を成し遂げる可能性だってあるが、ゲームやギャンブルにハマったら、大変だ。
そんな人たちをさらに陥れかねない法案であるカジノ解禁法案が国会で採決されたというのは信じがたい話だ。国が堕落や犯罪の種を蒔くようなことをしているのだ。博打は一切許さないというのがいちばん安全だと信じている。