日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

しょうがない!

 最近、心の持ち方に変化が見られる。

 以前は自分の価値観から許せないものは許せない。嫌いなものは嫌いという考え方だった。そういう物の見方でいくと、ほとんどのものに怒っていなければならないし、世の中の状況にイライラしなければならなくなる。実を言えば、このブログの中にもこんなの嫌いだと言うのも多くあった。

 だけど、今は少し変化してきた。例えば、漫画だ、以前は漫画を読む大人が信じられなかった。若い頃からそうだった。ある日、いっしょに麻雀をしにいくということで、同年配で同僚の男性の車に乗って出かけたら、途中で、「今日は少年ジャンプが発売される日だから本屋に寄る」と言われて、驚いた。「小学生じゃあるまいし」と思った。また、やはり、同僚で同世代の女性教師が今日はドラえもんがあるから、早く帰るというのを聞いて驚いた。

 こういう大人は今ではもっと多いだろう。それに対して、嫌って至って仕方ないと思うようになった。それが現実なんだ。現実を嫌えば、現実から乖離していくのは仕方のないことだ。それはまずい。

 そう思うようになったきっかけは母親だ。母親の認知症は少しずつ進んでいる。それに対して、「もう何度も言ったじゃないか」とイライラしても仕方ない。そう思うと、そう、「しょうがないね!」と思うことにした。学生に教えていても、何度も教えたことを忘れられると、つい、怒ってしまう。何度言えばわかるんだと。だが、ここでも「しょうがないね!」と考えるようにしている。

 精神の安定を保つにはこれしかない。そして、その他、ブログや人の考え方に対しても、寛容になろうとしている。以前のぼくは世間の好んでいるもののほとんどが嫌いという状態だった。世間の好みと自分の好みとがほとんど違うんだと思うと、息苦しかった。変人と言われながら生きてきた。まだ変人かもしれないが、今は誰にも寛容になろうとしている。人に対して、あれはだめだと言わないようにしている。そうすることで、自分自身も少しは自由になれるはずだと思っている。

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