センテナリアン
百歳以上の日本人が何人いるかというと、去年は6万1568人、今年は6万5692人。そのうち、87.6%が女性だそうだ。
百歳以上の人を「センテナリアン」というそうだ。新聞によると、46年連続でセンテナリアンは増え続けているらしい。医療技術の発達と日本人全体に健康志向が根付いてきたからだろう。
さらに詳しく見ると、センテナリアンは島根、高知、鹿児島、鳥取など大都心から離れた地域に多く、埼玉、愛知、千葉、神奈川など大都心を取り囲む地域には少ないそうだ。この事から考えると、ライフスタイルも大きな影響を与えていると思われる。つまり、便利な都会の近くより、自然のより多い地域のほうが長生きできるということも言えそうだ。
NHKで昨晩放送していたある番組で、105歳の医師、日野原重明氏が言っていた。
「新しいこと創(はじ)めることを忘れない限り、人はいつまでも若く生きることができる。」
こんな言葉を聞くと、老いることがそれほど悪くないと思われる。
放送によると、調査の結果、センテナリアンの多くが前向きな人生観を持っているという。印象に残ったのは明るいイメージの絵と、暗いイメージの絵とを見せられて記憶に残るのはどちらかというと、若い人は両方だが、センテナリアンの場合、明るいイメージのほうが多く残るという結果だ。また彼らにインタビューして、自分の百数年を振り返ってみて、どう思うか聞くと、百歳までは暗かったが、百歳過ぎて人生が明るくなったという。
ただ、日本人の場合、男性のセンテナリアンが少ないのが心配だ。イタリアのセンテナリアンが多い地域では男性と女性の比率が同じだという。その地域のセンテナリアンの男性は皆生き生きと働いている。労働と生きることがイコールの世界。生き生きと働き続けること。運動をし、新しいことをいつも始める柔らかい頭を持ち続けることが大事なのだろう。
ついでにいうと、110歳以上の人をスーパーセンテナリアンというそうだ。センテナリアン1000人のうち1人ぐらいだという。115歳以上となると、歴史上、数十人だということも聞いた。欲を持つのではなく、自然に任せて前向きに生きてここまでたどり着けたら、最高だろうなと思った。日野原先生にはそこまで届いてほしい願う。