日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

神ってる!

 6月のセ・パ交流戦で二試合連続サヨナラホームランを放った鈴木誠也選手について、どう思うか聞かれた広島カープの緒方孝市監督が「神ってる」と言った。本来、「神」という名詞に「る」をつけて動詞化し、「神る」という言葉ができて、その動作の現在進行を示す「~ている」の形、「神っている」、さらにその縮約形「神ってる」となる。


 多くの日本語教師が明日は外国人留学生たちに、こんなことを話すのだろう。今年のUキャン新語・流行語大賞に選ばれたのは「神ってる」。このことばは現代日本語の特徴である。造語、縮約の例としてふさわしいことばだ。他にベストテンに選ばれたのは「ゲス不倫」「聖地巡礼」「トランプ現象」「PPAP」「保育園落ちたしね」「アモーレ」「ポケモンGO」「マイナス金利」「盛り土」だ。そのどれも辞書にはないことばであるが、パソコン画面に打ったら、すぐ変換してくれる。


 まさに新語だ。このうち、どれだけが長生きするのだろうかと思う。おそらく「神ってる」は定着しそうだ。その他のベストテンはどうだろうか。もちろん、予測は難しいが、ぼくの所感ではすぐ消えそうだ。ことばは生き物、生まれたり、死んだり、生き返ったりするものだ。

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