日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

困っても困らない

わたしは今困っている。どうしたらいいのか、どうしようもないと。
そんな時、松下幸之助の『道』の中の文章「困っても困らない」を読んだ。
全文引用する。


「ひろい世間である。長い人生である。その世間、その人生には、困難なこと、難儀なこと、苦しいこと、つらいこと、いろいろとある。程度の差こそあれだれにでもある。自分だけではない。
 そんなときに、どう考えるか、どう処置するか、それによって、その人の幸不幸、飛躍か後退かが決まるといえる。困ったことだ、どうしよう、どうしようもない、そう考え出せば、心が次第にせまくなり、せっかく出る知恵も出なくなる。今まで楽々と考えておったことでも、それがなかなか思いつかなくなってくるのである。とどのつまりは、原因も責任もすべて他に転嫁して、不満で心が暗くなり、不平でわが身を傷つける。
 断じて行えば、鬼神でもこれを避けるという。困難を困難とせず、思いを新たに、決意を固く歩めば、困難がかえって飛躍の土台石となるのである。要は考え方である。決意である。困っても困らないことである。
 人間の心というものは、孫悟空の如意棒のように、まことに伸縮自在である。その自在な心で、困難なときにこそ、かえってみずからの夢を開拓するという力強い道を歩みたい。」


 これは座右のことばになる。そう思った。


 だが、今、もう一つ思うことがある。与党党首のことばだ。彼はどんなに「困っても困らない」。いつも「困難を困難とせず、思いを新たに、決意を固く」前へ進もうとしているように見える。あの人の信念は固いと思った。反対でも賛成でもなく、ただそう思った。

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