日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

記憶の引き出し

 記憶の引き出しというのがあるとすると、それはいくつあるのだろうか、人によって違うだろうが、ぼくの場合、一つしかないように思う。たくさんある人は仕事用引き出し、家庭用引き出し、交際用引き出し、個人用引き出しなどというのがあるに違いない。


 ぼくの場合どうかと考えてみた。仕事用の引き出しがあっても、そこに別の記憶しなければならない時、いつの間にか、仕事の記憶が消えたり、家庭のために覚えておかなければならないことが、また消えてしまったりする。やはり、ぼくの場合は一つしかないように思う。


 一つの引き出しの中は仕事、家庭、友人、個人などと仕切られていて、それぞれが狭く、時々、仕事が増えた時はその記憶が他の仕切りの中にあふれてしまう。そして、少し混乱してしまうのだ。今日も一つ入ってきて、一つ出ていったため、今日しなければならないことをしなかった。


 クリアファイルもそうだ。仕事がいくつかあって、二つの学校で働いていて、それぞれ2クラスに出ている。今、4つのクリアファイルを用意していて、それぞれ資料などを入れてあるが、時々、混乱する。あの書類はどこかなと探してみると、別のクラスのファイルに入っていたりする。


 はじめに記憶の引き出しと言ったが、どうやら、ぼくの記憶は薄っぺらなクリアファイルのようなものに納められているのだろう。そして書類と同じように記憶が消えたりする。大きな机と引き出しがほしいと切に願う。もしだめなら、整理上手になりたいと思う。だが、それもどうしようもないようなものなのだろう。
 


 



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